これまでのアクチュアリー試験の合格率はどれくらい?
アクチュアリー試験の合格率
超難関とも言われるアクチュアリー試験ですが、合格率を見ればその難易度の推測も容易です。
受験を検討しているのであればまずは基本情報となる合格率についても知っておきましょう。
アクチュアリー試験は合格率の変動が大きい試験
アクチュアリー試験は合格率の変動が大きい試験としても知られています。また、1次試験では5科目、2次試験では2科目あるため、科目による合格率にも開きがあります。
年度による合格率の変動にはいくつか理由があると言われていますが、試験問題を作成するメンバーの交代もその一つです。2〜3年ほどでメンバーが変わるため問題の傾向が変わりやすく、対策が立てづらいと言われています。
試験を受ける年度によって難易度が大きく変わるため、合格率の変動も大きいのがアクチュアリー試験の特徴と言えるでしょう。
アクチュアリー試験は難しい
日本アクチュアリー会では受験者数や合格率を正式に公表していません。そのため、一般的にアクチュアリー試験合格率として公開されている数字は正確なものではなく参考数値です。
ただ、公開されている数値に大きな違いはないため十分に信用できると思って良さそうです。1次試験、2次試験ともに合格率は概ね10〜20%で推移しています。
しかし、年度によってはどの科目も約30%の合格率となっていることがあります。同年度でも10%に満たない合格率の科目があるかと思えば、50%近い合格率になる科目もあるようです。
こうした傾向を把握しておけば、どの年度にどの科目を受験するかの参考になるかもしれません。
アクチュアリー試験の2次試験合格率は1次試験の合格率を下回ることが多いようです。これは、マークシートではなく論述式の回答が求められるからでしょう。
2次試験では合格率が高い年度でも20%を大きく超えることはありませんし、10%に満たない年度も珍しくはありません。論述式の試験では一般的に合格率が下がりますが、アクチュアリー試験も同じということです。
特に年金コースの合格率は年金1、年金2ともに合格率が低い水準で推移しています。年金コースでの2次試験を検討している人は、勉強方法の見直しや過去問の徹底研究をした方が良いかもしれません。
アクチュアリー試験は難しいことで知られていますが、年度によっては意外と合格率が高いこともあるようです。前年度の合格率を参考に受験する科目を絞ったり、増やしたりという対策を立てるのも有効でしょう。
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