アクチュアリー資格取得者の転職は年齢の影響をどれくらい受けるのか
アクチュアリー資格取得者の転職
アクチュアリー資格取得者の数は少なく、転職の際にはかなり優遇されると言われます。ただ、年齢が上がるごとに転職が難しくなるのが一般的ですが、それはアクチュアリーにも当てはまるのでしょうか。
アクチュアリー試験の7科目全てに合格して正会員になるには早くて7年、遅ければ10年ほどかかると言われています。試験が受けられるのは早くて大学3年生なので、スムーズに資格を取得したとすれば20代後半で正会員になれるでしょう。
しかし、働き始めてからもコンスタントに合格を積み重ねていくのは簡単なことではありません。そのため、就職後は1科目の合格に数年かかる人も珍しくないそうです。
科目合格制を利用できるとはいえ、勉強と仕事の両立に疲れて途中で諦める人もいます。アクチュアリーの人数が増えないのは、合格までにかかる年数が長すぎるからでもありそうです。
アクチュアリーの転職
慢性的なアクチュアリー不足もあって、アクチュアリーの転職は他の職種に比べると容易です。
就職の際の条件も年収アップはほぼ確実で、年収の水準も総合職に比べると高めなのも間違いありません。正会員の場合は、年齢や経験に関係なくマネージャー待遇で採用する企業もあります。
アクチュアリーの仕事には実務経験が必須でもあるので、年齢の影響を受けづらいとも言えるでしょう。もちろん、アクチュアリーの経験が短い場合は年齢によって転職が難しくなることもあります。
日本アクチュアリー会の正会員という時点でアクチュアリーとしての最低の能力は認められます。ただ、実務をこなす実力が伴わなければ年齢に関係なく転職の選択肢は狭まるでしょう。
アクチュアリー資格取得者が年齢の影響を受けずに転職するためには、プラスαの能力が必須です。年収アップを目指して外資に転職したいのであれば英語は必須でしょう。
年齢的な条件についても日系企業よりは外資の方が緩いと言われています。実務を通してコンサルティングなどを経験した人の場合も、年齢に関係なく採用されやすいかもしれません。
アクチュアリーの資格を基礎と考え、そこに何をプラスするかによって転職のハードルを下げることも可能でしょう。転職を視野に入れているのであれば、年齢の影響を受けない他の資格取得にも目を向けたほうが良さそうです。
良い条件で転職しやすいアクチュアリーですが、年齢の影響がゼロとは言えません。ただ、年齢に見合った実務経験と仕事に生かせるアクチュアリー以外の資格があれば、影響は最小限に抑えられるでしょう。
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