アクチュアリー試験の難易度は?資格取得の道について
アクチュアリー試験の難易度は?
難関資格の一つと言われるアクチュアリー試験対策には、情報収集が不可欠です。まずは、難易度と資格取得までの道のりについて知り、適切な対策を立てることが合格への近道です。
資格試験の中には年に何度も受験可能なものが少なくありませんが、アクチュアリー試験の実施は年に1回、12月のみです。
これがアクチュアリー試験合格までに時間がかかると言われる理由の一つでもあります。また、試験対策の書籍や情報が他の資格に比べると少ないのも合格を目指す人にとって厳しい状況と言えます。
一部では司法試験より難しいという人もいるほどで、最短期間の2年で合格できる人はほとんどいません。全く違う分野の試験を単純に比較するのは難しいですが、アクチュアリー試験の難易度がかなり高いことは間違いないでしょう。
アクチュアリー試験の1次試験と2次試験
アクチュアリー試験には1次試験と2次試験があり、1次試験全てに合格すると日本アクチュアリー会の準会員になれます。
1次試験は数学、生保数理、損保数理、年金数理、会計・経済投資理論の計5科目です。
まず、これに合格しなければ2次試験を受けることができませんが、大学教養課程レベルの数学力があれば十分とも言われています。ただし、科目について難易度に大きな開きがあることから、科目ごとの合格率にもかなり差があるようです。
2次試験は生保、損保、年金の3コースで、それぞれが生保1・生保2、損保1・損保2、年金1・年金2の2科目に分かれています。
このうちの1コースを選んで受験しますが選んだコースで資格の内容が変わることはありません。
マークシート式の1次試験に比べて論述式問題が中心となる2次試験は、さらに難易度が上がると言われます。とはいえ、1次試験合格の時点で基礎的な学力があることは認められているので、極端に合格率が下がることもないようです。
1次試験に合格後、実務をこなしながら勉強すれば十分に合格を狙える試験であることは確かなようです。専門的な数学知識が必要なアクチュアリーですが、文系出身者も決して少なくありません。
アクチュアリー試験は的を絞った勉強と実務による経験の積み重ねで、難易度の高さを克服できる資格試験とも言えます。1年に一度だからこそ早めの情報収集と周到な計画を立てることも大事かもしれません。
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