アクチュアリーの勉強内容は科目ごとに難易度が違うのか
アクチュアリーの勉強内容
アクチュアリー試験は難易度の高い資格試験の一つですが、科目によっても難易度に違いがあると言われています。基礎学力によって難しさの感じ方には差があるものの、勉強計画を立てるうえでも難易度を知っておくと良いでしょう。
アクチュアリー試験は1次と2次に分かれており、合格までに必要な受験科目数は7科目です。1次試験には数学、損保数理、生保数理、年金数理に加えて会計・経済・投資理論の5科目があります。
どの順番で受験しても良いので得意なものから勉強を始めるのも良いですし、苦手なものを先に終わらせてしまっても構いません。
1次試験の全科目合格までにどのくらいの時間がかかるかは、アクチュアリー試験合格の重要なポイントと言われています。難しく感じる科目の勉強時間長くとるために得意な科目と並行して勉強し、受験時期をずらすのも良いかもしれません。
数学の必要性
どの受験者も共通して実感しているのが、数学の必要性です。数理を扱うアクチュアリーにとって数学は基本中の基本とも言える科目です。
数学専攻、理系出身であれば卒業後間もなくであれば、ほとんど勉強しなくても合格レベルに届くとも言われています。
しかし、年を追うごとに計算能力が衰えるため難しく感じます。数学は早い段階で受験しておいた方が良いという人が多いのはそのためでしょう。
応用力が試される損保数理、生保数理、年金数理も難易度が低いわけではありません。ただ、会計・経済・投資理論については教科書を覚え込めば対策が取れる比較的容易な科目と言われています。
2次試験については3コースのどれもが難易度の高い試験であり、科目による大きな差はありません。知識問題を問われる第1部も丸暗記すれば良いというわけではないので、難易度がさらに高く感じるでしょう。
また、法令の改定に合わせて情報をアップデートする必要もあり、毎年受験生を悩ませる科目でもあります。
第2部の論述問題については知識だけでなく文章力も問われます。実務経験がない場合は勉強方法にも苦労すると言われる科目であり、教科書や参考書だけでは対策が難しい科目です。
合格率の低さを見てもアクチュアリー試験の中で最も難易度が高い科目であることは間違いなさそうです。
基礎でもある1次試験の勉強内容は、科目による多少の差はあるものの教科書の範囲内です。2次試験は実際の業務に深く関わる内容の出題も多いため、どの受験者にとっても教科書以上の勉強が必要な難易度の高い試験でしょう。
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