アクチュアリー資格の難易度は独学で取得できるレベルなの?
アクチュアリー資格を独学で取得
資格試験に挑むには専門スクールに通う他に独学という方法があります。難易度の高いとされるアクチュアリー試験は、独学でも合格できるレベルなのでしょうか?
アクチュアリーは生命保険会社や損害保険会社などで、掛け金や将来の払い戻し準備金などの算定を行う数理の専門職です。
保険以外にも年金や共済事業に関わるアクチュアリー、企業の資産運用を行うアクチュアリーもいます。
企業経営に関する数理的な業務を行う数理のプロフェッショナルだけに、アクチュアリーには高い数学的知識が求められます。
また、関連法令や時事問題など幅広い知識を元にした商品開発などに携わることも少なくありません。アクチュアリー試験ではこうした数多くの分野における知識と応用力が問われます。
そのため、資格試験の中でも難易度が高く、資格取得までに年数のかかる試験として知られています。
アクチュアリー試験の難易度の高さ
アクチュアリー試験の難易度の高さは、内容だけでなく情報量の少なさにもあります。
多くのスクールで学べる他の資格と違い、アクチュアリーはスクール数が少なく教科書や参考書も限られます。そのため、アクチュアリーの勉強は基本的に独学で行う人が多いようです。
勉強会などが行われることもありますが、試験前の集中的な合宿スタイルがほとんどとも言われています。
ただし、アクチュアリー受験者が自主的に集まるサークルなどはあります。試験対策だけでなく勉強方法のアドバイスや情報交換を行う場として、積極的に活用している受験者も少なくありません。
日本アクチュアリー会では試験対策の講座などはないものの、アクチュアリー講座を実施しています。受験者を対象に基礎講座や特論講座などの講義が行われるもので、基礎講座の期間は8カ月、特論講座の期間は3ヶ月です。
また、入社2〜3年目以降の受験者を対象とした追加演習講座も開かれています。より実践的なアクチュアリー知識を得るためには、受けておきたい講座といえるでしょう。
独学で勉強している受験者もこれらの講座を受講し、試験に臨む人が少なくありません。開催場所が限られますが、独学での勉強に限界を感じる人はこうした講座の受講も検討してみると良いかもしれません。
アクチュアリー試験のための講座やスクールの数は少なく、日頃の勉強は独学が基本となります。ただ、独学だけで全ての試験に合格するのはかなり難しいとも言われているので、参加できる講座がある場合は積極的に受講しましょう。
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