アクチュアリーの資格は公認会計士よりも難易度が高いの?
アクチュアリーの資格難易度
アクチュアリー試験の難易度は公認会計士と比べられることも少なくありません。どちらも合格率の低い難関資格であることは確かですが、実際に難易度が高いのはどちらなのでしょうか。
公認会計士は会計のプロフェッショナルであり、国家資格です。仕事内容は企業の監査であり、財務書類の調査などを行い企業が法律に則った経営を行っているかをチェックします。
コンサルティング会社や監査法人に所属することが多く、独立して事務所を開く人も少なくありません。
一方のアクチュアリーは、数学的知識を駆使して様々な予測や金融商品の設計を行う専門家です。アクチュアリー資格試験は日本アクチュアリー会が実施するもので、国家資格ではなく民間資格です。
所属企業は生命保険会社や損害保険会社、金融機関が多く、一部は監査法人やコンサルティング会社にも所属しています。公認会計士とアクチュアリーが比較されることは少なくないものの、仕事内容や所属企業にはかなり違いがあります。
アクチュアリー試験
アクチュアリー試験では数学的な基礎知識に加えて、年金や損保などの知識や実務に即した知識も問われます。この点では公認会計士よりも高度な数学知識と計算能力が必要な試験と言えます。
ただし、公認会計士試験でも選択科目に統計学がありますし、数学以外に租税法や企業法など法律的な知識も必要です。様々な分野の法律を暗記し、それを理解、応用する力を問われるのが公認会計士試験です。
アクチュアリー試験が数学を深く掘り下げる試験だとすれば、公認会計士試験は数学も含めた幅広い知識が必要な試験と言えます。数学の難易度はアクチュアリーの方が高いと言えますが、それだけで公認会計士試験よりも難しいとは言い切れません。
試験の内容で言えば、広く知識を問われる公認会計士試験の方が難しいと言えそうです。しかし、アクチュアリー試験の難易度が高いと言われる理由はスクールや教科書、情報量の少なさにも起因します。
公認会計士試験対策は多くのスクールで可能ですし、情報も数多く存在します。アクチュアリーの場合は、講座が限定されるうえに参考書や教科書も限られるため勉強方法を見つけるのも大変です。
試験対策や勉強方法の見つけ方で言えば、アクチュアリー試験の難易度が公認会計士試験よりも高いのは確かでしょう。
公認会計士、アクチュアリーともに試験の合格率は10〜20%にとどまる難関試験です。数学の専門性の高さで言えばアクチュアリーは、他にないほど難易度の高い試験であることは間違いなさそうです。
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