アクチュアリーなら就職の難易度は下がり志望先も広がる?
アクチュアリーと就職
就職の際に有利な資格はたくさんありますが、アクチュアリーは特に就職先の選択肢が広がると言われています。ここでは、アクチュアリーになれば就職や転職の難易度がどのくらい下がるのかご説明します。
アクチュアリーの資格を持つ人が急激に増加することは考えられず、売り手市場の状態が続くことは間違いないでしょう。
現在、1500人ほどいる日本アクチュアリー会の正会員で、どの企業にも所属していない人はいないと言われています。ただし、研究会員や準会員も含めると学生の会員数は増えているようです。
これまでは、アクチュアリー試験の合格までに7年〜9年かかるのが普通と言われていました。
しかし、学生が増加していることを考えると実際にはもう少し短い期間で取得できているかもしれません。とはいえ、学生時代に正会員になりアクチュアリーとして新卒採用されるまでには至っていないようです。
アクチュアリーの所属企業
アクチュアリーの所属企業としては生命保険会社や損害保険会社、信託銀行などの金融機関が多いようです。
現在の職場でも年収や待遇が約束されているせいか、アクチュアリーの転職はあまり見られないと言われます。特に信託銀行に勤務する年金アクチュアリーの場合は、他の信託銀行に移るといった例は少ないようです。
しかし、生保や損保アクチュアリーの場合は、日系企業から外資に転職する例があります。これは日系企業に比べると外資の方が、年収アップが望めるからでしょう。
年収以外の面でもアクチュアリーは優遇されており、試験のバックアップも手厚いと言われています。
アクチュアリーとして転職する
アクチュアリーとして転職する際、研究会員や準会員であっても有利な条件になります。
ただ、正会員以外には入社に当たって数学の試験などが課せられることがあるようです。こうした試験はアクチュアリー試験対策をしておけば、特に難しいものではないので就職の難易度を上げることにもならないはずです。
どの企業でも自社にアクチュアリーが何人いるかを重要視しています。ほとんどの場合、10年以内に正会員を目指すといった目標を上げているようです。
就職の際に科目合格数が多い方が、働き始めてから楽なことは確かでしょう。年次が上がるごとに合格も難しくなるというのは、実際にアクチュアリーとして勤務する人の共通した意見です。
アクチュアリーは面接テクニックなどではなく、本人の能力が採用を左右します。実力さえあれば希望通りの就職先に、比較的容易に就職できることは間違いなさそうです。
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