アクチュアリー試験で出題される数学科目の難易度について
アクチュアリー試験で出題される数学科目
科目によっては合格率が10%を切ることもあるアクチュアリー試験の中でも重要な科目が数学です。基本的な数学能力を確認する目的であるものの、その難易度は決して低くはないと言われます。
アクチュアリー1次試験の数学は大きく分けると確率、統計、モデリングの3分野です。過去問を分析した人の中には、高校数学レベルでも解ける問題が多いという人もいます。
しかし、あくまでも高校レベルの基礎数学知識をしっかり理解しているというのが前提です。確かに高度な計算をしなくても解ける問題はありますが、使われる公式がわからなければ問題は解けません。
どの問題にどの公式を使うか、どのように解いていくかは日頃から数理に馴染んでいるかどうかが大きく関係してくるでしょう。こうしたことから、アクチュアリー試験では理系出身者が有利とも言われます。
アクチュアリー試験の数学は難易度が高い?
学生時代に統計や確立を先行していた人でも、社会人になってから実務で関わらなければ忘れてしまいます。アクチュアリー試験は働きながら受ける人が多いため、年次が上がるごとに数学の難易度も上がると考えて良いでしょう。
逆に学生時代に数学の科目合格を目指して勉強していれば、それほど時間をかけずに合格できるかもしれません。1次試験の中でも数学は実務や社会経験などを問われない科目と言われます。
元々、1次試験は基礎学力を問うもので出題範囲は教科書に限られます。数学の難易度がそれほど高くないと言われるのは、教科書に沿った勉強で対策が可能だからでしょう。
文系で数学に馴染みがない人は最初に数学の科目合格を目指すのが、効率の良い対策といわれています。これは、どの科目でも数学で使用する公式が基礎になるからです。
数学の科目合格ができなければ、他の科目の合格も難しいでしょう。アクチュアリー試験に必要な数学的基礎知識は、数学という科目に凝縮されています。公式を覚えるには記憶力の衰えがない若いうちに勉強するのが理想的です。
レベルの高い計算能力ではなく、必要な公式を使いこなせる基礎力が試されるのが数学です。数学の試験としての難易度が低いわけではないものの、アクチュアリーとしては基礎中の基礎ということを忘れないようにしましょう。
アクチュアリー試験の数学は難易度が高いという人、それほどでもないという人の意見が極端に分かれます。基礎学力が関係する部分ではありますが、アクチュアリーとして基本となるだけにしっかりと勉強しておきたいものです。
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