難関・アクチュアリー資格の難易度と合格の目安について
アクチュアリー資格の難易度と合格の目安
専門的な勉強を続けている人が受験するにもかかわらず、合格率10〜20%とアクチュアリー試験の難易度はかなり高いものです。ここでは、アクチュアリー試験の難易度と合格の目安になる点数についてご紹介します。
アクチュアリー試験は毎年12月に1次試験と2次試験が開催されます。1次試験の受験科目数は自由に選べ、科目合格制度があるので数年かけて全科目合格を目指す人がほとんどです。
また、2次試験の受験資格は1次試験の全5科目合格者に限られています。1次試験の難易度は科目によって多少の差はあるものの、出題範囲が教科書に限られる点では難易度が下がると言えるでしょう。
ただし、出題範囲が広く計算が必要な出題も多いため、平凡なミスで不合格になることもあります。3時間の試験時間内で全ての問題を解くためには、スピードも求められるので難易度が高く感じる人も少なくありません。
2次試験は1次試験を突破した数学的な基礎学力のある人でも難易度が高く、合格までには時間がかかります。時事的な問題が出されること、実務に即した出題がなされることも難易度を上げている要因です。
アクチュアリー試験の受験者は、ほとんどが働きながら資格取得を目指しています。しかし、試験に出される範囲の業務全てに関わるわけではありません。
そのため、教科書や参考書では学べない実務に関する問題にてこずることもあるようです。論述式の第2部では特に難易度が上がり、生保、損保、年金のどのコースでも合格率が極端に上がることはありません。
合格基準点
アクチュアリー試験は1次、2次のどちらも合格基準点を満たせば合格となります。合格基準点は各科目の満点の60%を基準とし、試験委員会が相当と認めた得点です。
ただし、1次試験の会計・経済・投資理論については、各分野の一つでも最低ラインを満たさない場合は不合格となります。
最低ラインとは分野ごとの満点の40%を基準として試験委員会が相当と認めた得点です。2次試験の場合も第1部、第2部のいずれかが最低ラインに達していない場合は不合格となります。
各科目で60%以上の得点があれば合格ラインと言えますが、苦手な科目が基準点を下回らないよう注意が必要です。どの科目も満遍なく勉強しておかないと合格は難しいでしょう。
基礎学力を問われる1次試験ですらアクチュアリー試験の難易度は低くありません。とはいえ、文系出身の合格者もいることから効率の良い勉強方法と試験対策で、合格を目指せる資格とも言えそうです。
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