実は全米人気1位?アクチュアリーは職業ランキング上位
アクチュアリーは職業ランキング
日本でのアクチュアリーという職業についての認知度は、まだ高いとは言えません。しかし、全米では人気職業ランキングの1位に輝くほどの労働環境や収入に恵まれた職業となっています。
アクチュアリーという職業名だけを聞いても仕事内容がわからない人は少なくありません。しかし、保険や年金の数理を扱うプロフェッショナルであるアクチュアリーは企業経営に欠かせない存在です。
日本でのアクチュアリーの知名度が高くない理由の一つに、有資格者の数が少ないことが挙げられます。人気職業ランキングでアクチュアリーが1位になるアメリカに比べると、日本のアクチュアリー数は約10分の1以下と言われています。
また、全米では独立開業するアクチュアリーも少なくありませんが、日本では企業の一社員であるのも大きな理由でしょう。
収入面以外のメリットも大きい
全米の人気職業ランキングは収入だけでなく、その職業における職場環境やストレス度合いによって順位が決められます。
アクチュアリーになるメリットとして収入を上げる人もいますが、実際には収入面以外のメリットも大きいと言えそうです。
雇用が確保されやすいかどうかについては、企業に属するだけでなく独立しやすいという点も加味されているでしょう。また、自身で開業することにより職場環境を整え、ストレスを軽減することもできます。
全米ではアクチュアリーが一定以上の収入だけでなく、長く続けやすい職場を得られる良い仕事の代表にもなっているようです。
慢性的なアクチュアリー不足
企業の経営にも関わるアクチュアリーの仕事は簡単ではなく、資格取得までにも時間がかかります。
日本では需要の高まりに人材が追いついておらず、慢性的なアクチュアリー不足とも言われています。
そのため、企業によっては積極的にアクチュアリー候補を採用し、自社で育成を行っているようです。元々、アクチュアリー試験では実務経験がないと難しい問題も多く、働きながら資格取得を目指すのは合理的な方法でしょう。
合格科目ごとに手当や給与で優遇される、会社からのサポートを受けながら勉強できるというメリットもあります。圧倒的な売り手市場とも言われるアクチュアリーが、日本でも人気職業になる日は近いかもしれません。
全米の人気職業ランキングをそのまま日本に当てはめるのは難しいですが、アクチュアリーが注目職業であるのは事実です。転職に強く一生使える資格として、高収入を得られる職業としてアクチュアリーを目指す人も増えていくと予想されます。
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