アクチュアリー試験に合格して転職し、年収アップ
アクチュアリーとは何?
就職や転職のために情報収集をする中で、アクチュアリーという職業に興味を持ち始めた人もいるのではないでしょうか。ここでは、最近注目のアクチュアリーとは何なのか、仕事探しにどんなメリットがあるのかについて解説します。
アクチュアリーとは、高度な数学知識を用いて保険や年金のリスク分析や評価を行う専門職です。
活躍の場は保険会社や銀行、年金基金だけでなく官公庁やコンサルティング会社など幅広く、海外では人気のある職種です。
日本での知名度に比べると国際的な地位の高い専門職ですが、最近では日本でもアクチュアリーの存在が知られつつあります。
海外では個人で起業しているアクチュアリーが多いのに比べ、日本では企業に属するアクチュアリーが多いのも特徴です。これは現時点で日本での有資格者が少なく認知度が低いためと言えますが、今後が期待できる職種とも言われているようです。
アクチュアリーになるためには
アクチュアリーになるためには、日本アクチュアリー会が主催する資格試験に合格し正会員になる必要があります。
全科目合格して正会員資格を取得するまでには、平均7,8年かかると言われており、ほとんどの場合は実務に関わりながら勉強を続け資格を取得しています。
企業によってはアクチュアリー枠に応募し、会社の支援を受けながら試験合格を目指すことも可能です。
実際にアクチュアリーとして働くことを前提にしている資格という点が、他の資格試験とは違うところでしょう。合格までに時間がかかることから、モチベーションを保ち続けることが最大の難関とも言えるかもしれません。
日本アクチュアリー会の正会員になると
日本アクチュアリー会の正会員になると年齢や経験に関係なくマネージャー待遇で採用される企業もあります。そのため、転職の際に有利な資格であることは確かなようです。
保険会社や銀行、監査法人など業種によっても年収には大きな差が付きます。一般的には外資系企業の方が年収も良いと言われていますが、アクチュアリーを養成する採用枠は少ないと言われています。
正会員であれば外資系への転職、働きながら資格取得を目指すなら国内の保険会社や金融機関への転職が現実的でしょう。生涯使える資格でもあるので、時間がかかったとしても正会員を目指して後悔することはなさそうです。
アクチュアリーになるのは簡単ではないものの、慢性的な人手不足のため転職に有利な資格です。資格取得後の収入も安定していると言われているので、やりがいのある仕事をしながら年収アップを目指すことができるでしょう。
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